2017.12.19 Tuesday

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

スポンサードリンク | - | | - | -

2008.08.26 Tuesday

民間企業での障害者雇用でユニクロがダントツのわけ

 腰の状態は一進一退です。ある程度無理しつつもどれくらいで痛みが引くか記録を取っています。車輪のついた事務用のいすに座ったまま移動するか、手で押して杖代わりにすると楽に歩行ができることを発見しました。腰が痛いのでといちいちいって歩くのも面倒なので大学ではちょっと変なヤツになっています。

 研究室を整理していると、昨年の自閉症協会の冊子が出てきました。その中の特集がブログの表題です。障害者雇用率はダントツなんですね。
(1)ユニクロ(7・42%)
〈2〉日本マクドナルド(2・94%)
〈3〉衣料品専門店チェーン「しまむら」(2・83%)
〈4〉すかいらーく(2・82%)
〈5〉パナソニックエレクトロニックデバイス(2・79%)
〈6〉ダイキン工業(2・63%)
〈7〉日本たばこ産業(2・56%)
〈8〉松下電工(2・44%)
〈9〉東京急行電鉄(2・43%)
〈10〉オムロン(2・40%)
読売新聞より

「実際に障害のあるスタッフが働くユニクロの店舗で、サービスが向上するケースが見られました」という点が全店で障害者を雇用するという方向性のきっかけになったというプレスリリースの記事が、特別支援教育の推進が他の生徒の学びを高めるということとダブります。

 5%以上の企業は優遇税制の恩恵を受ける対象にしたり、こうした企業の努力が企業の評価に反映されるようになればよいのですが。

「雇用率達成企業ファンド」を作ってそうした企業にみんなで投資していくとか。

 また雇用率未達成企業に対しては「納付金」による逃げ道だけでなく、「公的な入札制度には参加できない」くらいの制度をつくり、1.8%という先進国では決して高くない雇用率をクリアすることは企業倫理として当たり前にしていくことが必要だと思います。

 それにしても、民間でも公的機関でも教育関係の雇用率の低さが目立ちます。特に教育委員会が未達成というのはどうも、、、、。例えば、親の会やNPOなどの依頼で講演活動などをされている当事者の方に特別支援教育の特別講師になってもらい、各学校やPTAで啓発研修をしてもらったり、といったことはできないものでしょうか。



井上雅彦 | 進路・就労 | 02:20 | comments(6) | trackbacks(0)

2006.08.24 Thursday

ニートと発達障害

 本日は岩国での第3回目の研修でした。
 読売新聞より「ニートに発達障害の疑い」という記事が掲載されました。
仕事も通学もせず、職業訓練も受けていない15〜34歳の若者を指す「ニート」について、厚生労働省は就労支援の内容を見直す方針を決めた。
 ニートの一部に、「発達障害」の疑いのある人が含まれていることが、同省の調査で判明したため。実態をさらに把握したうえで、支援機関に心理などの専門職を配置するなど、きめ細かい支援のあり方を検討する。
 調査は今年6月、首都圏などにあるニートの就職・自立支援施設4か所を選び、施設を利用したことのあるニートの若者155人について、行動の特徴や成育歴、指導記録などを心理の専門職らが調べた。
 この結果、医師から発達障害との診断を受けている2人を含む計36人、23・2%に、発達障害またはその疑いがあることがわかった。(2006年8月24日3時14分 読売新聞)


 発達障害という視点が入ってくるのはニートの就労支援にとってはいいことだと思う。しかし、発達障害がある人・ない人という診断をすれば自動的に支援方法が決定するようなステレオタイプな支援になりはしないかという危惧も感じる。ニートにおいても、一人ひとり的なアセスメントと支援が必要という原則はかわらない。その中に発達障害という特性が入ってくるという話だ。

 「そうなる前のアプローチ」が「問題が深刻化してからのアプローチ」より重要性が高く、コストも低いはずなのだが、こういった研究にはなぜか予算が付きにくい。結果が出るまで時間が必要という側面もあるが、行政や福祉や教育といった地域連携やシステムが必要なわけだから「就労教育(支援)特区」でも作って積極的に取り組んでみてはどうだろう。

井上雅彦 | 進路・就労 | 23:55 | comments(2) | trackbacks(0)

2006.07.24 Monday

雇用管理マニュアル

本日と明日は大阪で講演です。今日はコミュニケーション、明日は行動問題と何でも相談です。

 先日「クローバー」の運営委員会で配布された、発達障害者の雇用促進に資する企業向けマニュアル「発達障害のある人の雇用管理マニュアル」がPDF版でダウンロードできるサイトを友人から教えてもらいました。

 昨年、監修しクローバーで作ったリーフレット「働きたい」とあわせて活用するといい感じです。こちらもダウンロードで手に入ります。

 発達障害がある人で手帳のない人の場合、職務試行法による職業評価とジョブコーチによる最長8ヶ月の支援と障害者試行雇用事業(トライアル雇用事業)で雇用者に月5万円の奨励金が3ヶ月間くらいで法定雇用率制度の対象にもならない。しかも本人が「障害」と名の付く制度を活用することを決断しての話である。

 支援のノウハウはソフトであり、雇用先というハードが伴わないと役には立たない。これらのパンフが役立つためにはハードの開発が必要なのです。早急に制度改善を望む!

井上雅彦 | 進路・就労 | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0)

2006.07.20 Thursday

ASのある人の就労支援

 昨日に引き続き、成人期支援の話題。

 就労に関して相談を受けている事例では、職場での仕事に関連する能力だけでなく、コミュニケーションや就労や生活に関連するスキルに困難性を持った方が多い。

 資料をいろいろ探していたら、いくつかリソースをみつけました。その一つが障害者職業総合センター研究部門の出している「発達障害者のワークシステム・サポートプログラムとその支援方法」という報告書。さまざまなトレーニング方法も紹介してあり、教育機関でも使えそうです。ゼミ生は必読です。

 

 

井上雅彦 | 進路・就労 | 04:00 | comments(4) | trackbacks(0)

2006.06.18 Sunday

知的障害がある受刑者の自立支援

今日(昨日)は明日朝からのPARS会議のため最終で東京着、久々のカフセル泊。

ちょっと前の朝日新聞の記事によると知的障害がある受刑者の自立支援のための研究班が発足するらしい。

知的障害がある受刑者らの自立支援策と再犯防止をさぐる厚生労働省の研究班が6日、発足する。毎年、知的障害があるとみられる人が新たに7000人ほど刑務所に入所しているが、支援体制が未整備で、出所後の生活に行き詰まるケースが多いという。そこで刑務所の内外の連携を深め、地域で暮らすための福祉を充実させ、自立を支える仕組みを検討。モデル事業を長崎県で今秋から始める。


 人数まで分かっていたのに今までなぜやってこなかったのか大変疑問。一人ひとりの犯罪行為の原因を心の内部の原因のみに還元するのではなく、具体的に社会の中に出たときに再犯しないようにどう生きていくかを身につけることは大変重要。

 望ましくは、この事業によるプログラムがひとり一人の細やかなアセスメントに基づくものであることと、効果やコストの客観的なデータが得られることです。

 でも同じお金と人をつかうなら、やはり教育にかけてほしい、、、。

井上雅彦 | 進路・就労 | 01:03 | comments(2) | trackbacks(0)

2006.04.13 Thursday

アルバイトにジョブコーチは使えるのか?

 今日は教育相談、中学校での不登校関連研修、みきの会と移動。

 みきの会では養護学校の体育の授業実践の報告と発達障害者の就労についてひょうご発達障害者支援センターの和田先生からお話を聞くことができました。忍さんご夫妻からもコメントをいただいたのですが、職場で障害を告知することで得られる支援と、昇級や昇任などの問題、正規社員が減少し雇用形態が多様化する中での法定雇用率の問題などなど多くの課題について話し合われました。

 私としては、発達障害に限らず、知的障害や他の障害に関しても中学生や高校生時期で長期休みなどを利用してアルバイト体験できる機会を地域で確保し、それに地域のジョブコーチを入れることができないか?という思いがあります。

 日本のジョブコーチは国の行っている事業によるジョブコーチと地域じちたいによるジョブコーチ、施設や作業所職員、学校の教師などが独自に行っているジョブコーチなど多様な形態があるようです。

 国が行っているジョブコーチについては学校を卒業した人が対象になるそうですが、自治体が養成しているジョブコーチについてはそのような規定はないようです。兵庫県でも兵庫県障害者雇用・就業支援ネットワークというものが運営されており、県内で養成研修も行われています。ちなみにこのHPでは養成研修で使用された資料が閲覧できるようになっています。

 しかし、この研修を修了した人たちの中で要請があればすぐに動ける人がどのくらいいるのか?またその人達はボランティアで動くということになっているのか?ちょっと気になるところです。

 学生時代にジョブコーチ付きアルバイトの機会を提供することは、本人の職業に対する意識や自信を高めたりするだけでなく、アルバイトで立ち直れないような強い失敗体験をすることを防ぐ意味でも、地域で応援できる態勢が作れないものかと思っています。

 望月昭先生のブログに出てくる「学生ジョブコーチ」というのがどんなシステムなのかわかりませんが、こういうシステムが使えるとおもしろいと思います。




 

井上雅彦 | 進路・就労 | 23:07 | comments(4) | trackbacks(0)

2005.10.13 Thursday

忍さんの講演

 みきの会にて当事者の忍さん(ペンネーム)の講演をお聞きした。

 特に仕事上の人間関係の工夫というところで、「宴会ではマイペースで飲んでしまうので、会計などの役割をすることで他の人と交流しています」といわれていたのには納得。その他細かな生活の工夫を紹介してくださり勉強になった。この辺りは忍さんのブログ「忍さんのにんともかんとも」でも紹介されている。

 自分の好きな分野や得意な分野を持つこと、その能力をみがくこと、自分の不得意な部分や得意な部分を自己分析すること、新しい環境では友達を一人まずつくること、などがうまくやれるための忍さんの秘訣だそうである。あと、男でも料理や家事ができることは重要だとか。

 自分のことを語るというのは勇気もいるし緊張もすると思う。終始笑顔で細かな質問にも答えてくださった忍さんに感謝です。

井上雅彦 | 進路・就労 | 12:47 | comments(0) | trackbacks(2)

2005.09.11 Sunday

高機能自閉症・アスペルガー症候群の子どもの高校選び

 ピュアコスモ主催の勉強会、グループ相談会に出席した。
 
 グループ相談会では中学生・高校生の保護者グループで、今日の主な話題は「高校(大学)などの進路」、「青年期の友人関係・女性へのかかわり方」でした。

 進路選びに関して不足しているのは、まず情報の不足。各地域の情報というと私もわからないことが多い。

 養護学校高等部の場合、「療育手帳を義務づけている(法的な根拠はない)、受験前に説明会・見学会・体験などに出席していないとだめ」などである。

 生活する力をつけることを重視してくれるという意見がある一方で、重度の発達障害のある生徒が多くクラスメイトの奇声や行動によって感覚過敏がひどくなっているケース、個々のニーズに対応してもらえないといった意見もでていた。

 公立普通高校でも全く支援のない学校から、視覚支援をしてもらえたり複数担任の授業がある学校まで様々だ。

 学年構成や学校体制は年々変わる。授業だけではなく、他の生徒の雰囲気、自力通学にあたっては公共交通機関や自転車の利用の能力なども問われる。またなにより、本人の意志や自己決定が大切だ。

 こういった情報こそ、たつの子など県内のネットワークで情報共有できるといいと思う。
 

井上雅彦 | 進路・就労 | 14:14 | comments(1) | trackbacks(0)