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2006.09.15 Friday

権利擁護についてのミーティング

 兵庫県発達障害者支援センター「クローバー」主催の権利擁護の担当者会に話題提供し意見交換を行いました。

 権利擁護については発達障害者支援法の12条において

第十二条 国及び地方公共団体は、発達障害者が、その発達障害のために差別されること等権利利益を害されることがないようにするため、権利擁護のために必要な支援を行うものとする。


 このように規定されており、発達障害のある児童生徒等への支援について(通知)平成17年4月1日(文部科学省)についても

発達障害のある児童生徒等の権利擁護  教育委員会及び学校においては、個人情報が漏洩したり差別的な取り扱いがなされたりすることがないよう発達障害のある児童生徒等の権利擁護に十分配慮して、適切な教育的支援、支援体制の整備等を行うとともに、保護者及び児童生徒等に対して、発達障害に関する理解を深めるため、必要な普及啓発を行うこと。


 とあります。また国連では障害者権利条約がこの9月にも総会で可決されようとしています。

 
国連加盟各国は25日、障害者に対する差別撤廃などを求める初の国際条約「障害者の権利条約」案について特別総会で合意した。9月から始まる次期国連総会で採択し、各国の署名を経て、20カ国が批准した段階で発効する。同条約案をめぐっては、特別委員会で6年越しの協議が続いてきた。
 条約案は前文と50条からなり、教育や就職、結婚などでの差別を全廃することを求めている。また、社会基盤づくりを通して、障害者が人権や基本的自由を、完全かつ平等に享受できるよう立法措置も要求している。
 条約の履行状況を監視するための国際機構を創設し、各国政府が4年に1度、国内の障害者の人権について報告することを義務づけるなど、監視の仕組みも盛り込まれている。 朝日新聞2006年08月26日


 上の図はWHO「国際生活機能分類ICF」による障害の定義(International Classification of Functioning, Disability and Health)ですが、この図では個人因子と環境因子の双方がその人の活動を規定することを示しています。しかしながら我が国の福祉施策では、知能テストや診断といった個人因子を主体に福祉制度の査定がなされており、環境側の因子についてはまだ十分に加味されていないように思います。

 本人の障害自体の査定結果が施策対象の基準をみたさずとも、保護者の精神的・身体的健康状態が悪化していたり、他のなんらかの理由で養育困難であったり、複数のきょうだいが同様の診断をうけている場合などがあり、このような場合、十分な支援が得られているとは言えません。

 これらの施策の谷間を埋められるような運用の仕組みをつくることと、発達障害者支援法以前の既存障害福祉事業の中に発達障害が盛り込まれていない部分を整理していくことが考えられます。

 手帳がないということに関する様々な法的支援の不備以外にも、例えば、認知症・知的障害者・精神障害者を対象とした地域福祉権利擁護事業も発達障害が対象として明記されていなかったり、まだまだ発達障害が加味されていない(しかしすぐに取り組めそうな)障害福祉制度は多くあります。

 権利擁護を実践していくためには地域で顔の見える支援が必要と思うのですが、発達障害に関連する相談事業については、一人あたりが受け持つ対象者の数に上限が設けられていません。老人関係では規定されているらしいですが、これらも同様に議論し考えていくべき点だと思います。

 権利擁護のシステムについては、私自身ももっと勉強していかないといけない部分が多いです。明日から特殊教育学会のため夜遅く群馬入りしました。このような事項についても学んでこようと思います。


井上雅彦 | 社会活動 | 23:47 | comments(0) | trackbacks(1)

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2006/09/26 11:14 AM

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