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2007.09.02 Sunday

スモールステップの実習

 昨日は奈良県教育研究所主催で発達障害児の教育についての研修講師をやらせていただきました。300名の先生方が熱心に聞いて頂き、拙著「自閉症支援」50冊も一度に完売しました。感謝です。講義でお話したりなかった部分が少しでも補えたらと思います。

 この夏は特別支援教育元年の影響か、大きな会場での研修が多く、幼稚園・保育所から高校・大学の先生まで幅広いオーディエンスというケースが多く、私自身限られた時間の中でライフステージを通じた支援としてどのあたりを主としてお話すればよいか大いに悩まされました。

 悩んだ末、具体的な事例をいくつの年代で示して、その中からエッセンスを取りだし、障害特性や支援方法の基本的な部分をお話しするというように努力しています。また短い時間の中で「演習」をどのように組み込んでいくかという点も大きな課題です。昨年の岩国の研修のように連続で少人数だと楽なのですが。

 スモールステップの演習をいくつかの講座で行っていますが、私自身の未熟さと説明不足もあって毎回ベストな手続きでという域までは達していません。

 まず現状の行動と最終目標となる行動を記述してもらい、次にその間の目標を書き出してもらい、簡単な方から難易度の高い方へ系列化していくという作業なのですが、「行動を具体的に客観的に観察可能な記述にする」というスキルと「教師の支援目標ではなく子どもの視点での達成目標を記述する」ということが事前に十分にやれていない場合は、かなり時間を取られてしまいます。

 オーディエンスの習熟度を講義の中でその都度把握しながら、どの演習パッケージに時間を費やすかを判断して進めないといけないわけで、この点私自身要修行です。

井上雅彦 | 学校教育 | 01:11 | comments(1) | trackbacks(0)

2017.12.19 Tuesday

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コメント

ブログ拝見いたしました。特別支援教育元年でお忙しいことでしょう。先生のような方が居てくださることは、私たち現場の教師や親御さん、何より子ども達にとってとても心強い存在です。私自身、不勉強を自覚しつつ少しずつでも理解を深めていきたいと思っています。不出来な生徒ににこそ?温かい眼差しを送ってくださる先生のご講演を、ぜひいつかは拝聴してみたいと思っています。今は本で勉強しています。
夏の疲れも残っておられることでしょう。どうぞ、お体ご自愛され末長くご活躍下さいますよう。

一小学校教師 | 2007/09/02 6:44 AM

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