2017.12.19 Tuesday

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

スポンサードリンク | - | | - | -

<< 神戸市の子育て安心ブック | main | 千葉でのペアレント・メンター講座終わる >>

2007.10.19 Friday

何を目指すのか?

 特別支援学校、入所施設と2日間連続のケースカンファでした。
 
 臨床や教育で「何を目指すのか」という目標を定めることはとても重要で、かつ難しいものです。

 特別支援学校での目標設定は、学校での行動改善や、行動レパートリー獲得が最終目標ではなく、学校以外の日常場面や学校を出てからの行動変容です。強度行動障害の処遇棟での実践の最終ゴールも同じく移行先の入所施設や家庭場面での行動変容がターゲットとなるでしょう。

 また「問題の改善」も最終ゴールではなく、その先にある本人の生活の質の向上をねらわなければ、教師や職員の都合の良い「適応」になってしまいます。

 一見マイナスと捉えられる行動も本人にとっては余暇や楽しみである場合もあり、それらへの対応はそれらを完全になくしてしまうことではなく、「本人も楽しめて、ある程度周囲に許容されるもの」に置き換えていく、というかそっちを提案して「選択して頂く」ということになると思う。
 
 さらに、どんなに環境調整をおこなっても、すごい介入を行っても、完全に「マイナス部分」をなくしてしまうことはできないわけで、マイナスの出来事や行動、失敗が多少あっても許容される環境を構築したり、プラスの活動や行動を増やすことでマイナスについては「まあいいか」と本人も周りも受容しあえる、ちょっと肩の力を抜いたそんなアプローチがいいように思う。

 目指すのはマイナスをゼロにするだけの仕事ではなく、マイナスをプラスにしたり、あるいはマイナスがあってもマイナスにしない環境をつくったり、プラスを増やしてトータルでプラスにする、こんな感じ。楽しいと感じられることを増やしてあげるお手伝いと考える方が楽しいね。


 

井上雅彦 | 実践研究 | 03:51 | comments(2) | trackbacks(0)

2017.12.19 Tuesday

スポンサーサイト

スポンサードリンク | - | 03:51 | - | -

トラックバック

この記事へのトラックバックURL:
http://aba.jugem.jp/trackback/275

この記事へのトラックバック一覧です:

コメント

 私、「楽しいと感じられるお手伝い」というのを井上先生に教えていただいて、本当によかったと思います。
 私が「問題行動を何とかしよう」と思っているうちは、子どもと私の関係はギスギスしていました。「いわんで」「せんで」が多かったです。
 でも、「そうだった!」と思い直して、「楽しいことを増やそう」と思って、やり方を変えたら、子どもは「できた!」「もっとする」が増えて、問題行動は減りました。要するに私だったんだ・・・、と分かっちゃいるけど学校にいるとつい「問題行動を減らす」になるんですよね。
 井上先生、ありがとうございます。

menntaiko | 2007/10/19 5:55 PM

menntaikoさま

お久しぶりです。
ほんまですね。

今日のメンターのロールプレイ実習で「問題行動のある自閉症のお父さん」として私も相談者役で登場したのですが、あるメンターさんの笑顔に癒される体験をしました。確かにいいところをみることは忘れがちですよね。

井上雅彦 | 2007/11/05 1:39 AM

コメントを書く