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2007.11.07 Wednesday

情報収集面接のロールプレイトレーニングで思うこと

 メンター養成講座だけでなく様々な面接場面のロールプレイトレーニングを行っているのですが、大学院の授業の一部で行っている「問題行動を主訴とした来談者に対する情報収集面接」のロールプレイトレーニングもそのひとつです。

 臨床心理を専門とする学生さん、特別支援を専門とする学生さん、いろいろやってみるとそれぞれ特徴があるのがわかります。

 「それについてどう思われますか?」「どのように感じておられますか?」のようなオープンな質問と「〜とかんじてらっしゃるんでしょうか」のようなクローズドな質問の頻度が、初回面接からかなり多いのが臨床を専攻している学生さんの傾向のようです。

 また、「いつですか?」「回数は?」など事実質問と、「〜してはいかがですか。」という提案が多くなりがちなのが特別支援を専攻している学生さんに多いように思いました。これも立て続けに聞かれたり、言われるとしんどい感じになってしまう方が多いでしょう。

 「どう思うか?」「〜と思うか」など心理状態を聞いたり確認したりする質問については初回に連発すると来談者を混乱させる要因になるように思います。

 来談者から話を聞いていく中で「問題行動がなぜ起こり、来談者がそれに対してどう対応しているのか」についてこちらが情報収集すると同時に、来談者自らがその問題行動の生起プロセスに気づいていくこと。そしてその中での来談者の感情が本人の中で徐々に明確になってきた時点で、それを推察し、両者が確認していくためにはじめてそういった質問するというプロセスが生じていくのではないかと思うわけです。

 また情報収集面接であっても「聞いてもらえている/受けとめてもらえている」という感覚によって、来談者の感情や心を楽な方向へ導いていくことができます。このあたりがMAS(動機診断スケール)などのチェック式の質問紙で情報収集するのと異なる点でしょう。

 最終的に具体的な対応について提案していく際にも、直接話を聞くことによって得られる情報は、その人が発する言外のノンバーバルな情報を含めて非常に多く、「その人が実行可能な提案」をこちらが行っていくために重要であると思います。

井上雅彦 | 実践研究 | 00:55 | comments(2) | trackbacks(0)

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コメント

ご無沙汰しております。

保護者面接の場合、「私(保護者)のことをわかってくれた」という共感的な理解(受容、傾聴)と、「子どものことをわかってくれた」という客観的な理解(見立て、アセスメント)の2つを同時並行で進めていく難しさがあります。
保護者の状態によって進めるスピードや道順は異なります。

面接者に必要な技術を、具体的な行動として定義し、評価し、トレーニングしていくためのプログラムを開発が望まれますね。

原口 | 2007/11/09 12:46 AM

原口さま
そうなんですよ。ちょっとずつ私も勉強しながらバージョンアップしているのですが。
そうですねぇ。

今のところ問題行動の情報収集面接だと3コマくらいでしょうか。機能分析と組み合わせてしっかりやるプログラムを7コマくらいで組み立てて来年の授業で実施できたらと思っています。

研修会(120分)だと連続でやって3回くらいかな。メンター講座でこれをやるとスーパーメンター(プロ)が養成できそうですね。

井上雅彦 | 2007/11/09 2:58 AM

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