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2007.11.23 Friday

二次障害への対応

 日本LD学会第16回大会(横浜)にきました。会場は開港記念会館という歴史的な建物。「二次障害としての不登校が示唆すること」という自主シンポを聴講させて頂きました。

 私的メモより
 
二次障害とあわせての支援については、一人ひとりの本人に対する詳細な情報だけでなく、家族や学校の支援体制を含めた環境に対するアセスメントが特に重要。行かせるべき、行かせないべきといった二極論の一般化は論外。

 本人と家族のその時々の状態によって選択できる支援メニューをどれだけこちら側が環境側に働きかけて準備できるかが試されるということ。

 話題提供の中で問題提議された「用意された支援を拒否する」というのは、本人の問題や障害特性の問題ではなく、環境設定の問題であるということ。

 その意味からもアセスメントはよりシビアなものが要求される。「心の問題」や「障害特性」にのみに焦点化しただけの支援計画では、やはり「支援者側の支援」になってしまう。「本人視点からの支援」にするためには、初期アセスメントの仮説に従って計画するだけでなく、継続する中でその情報を常に更新して加えていきながらニーズにフィットする方向を修正しながらすすめること。

井上雅彦 | 学校教育 | 23:16 | comments(4) | trackbacks(0)

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コメント

井上先生、LD学会お疲れ様でした。
残念ながら、LD学会では、満席でシンポには参加できませんでした。井上先生のおかげで勉強になりました。

学会から戻った私は、このシンポにだされたような不登校ケースの面接を2例ほどおこなってきたところです。

発達障害を主として、2次障害による不登校、とすっきりと割り切れるケースがないのが現状です。

DVやabuse、親の精神障害などが絡むことも少なくないです。

背景がシビアであるだけに、保健士、福祉、教育委員会、医療など、地域のリソースを最大限利用した支援を構築して、さらに選択していただく準備に奔走する毎日です。

井上先生がおっしゃった「不登校で一まとめにするには無理がある」とのお言葉どおりです。
さらに真摯に努めたいと思います。

ryokawa | 2007/11/27 1:41 AM

久しぶりにコメントいたします。

学会お疲れ様でした。ポスターセッションの内容も楽しいものでしたね!私どもの方でも、似た方法で指令を出して、点数を加算していき、目標は点数0に近づけることにしていますが、テストの点数にこだわりがあったお子さんが、それほど気にしなくなってきた・・・という別の効果がありました。

不登校については、最近周囲の中学校では「不登校と発達障害は別に考える」という考え方が主になってきており、返って話が進みにくくなっています。

記事に書かれているメモの通りですので、繰り返しお話していこうと思います。

オニオン | 2007/11/29 7:35 AM

不登校からの引きこもりになった方の支援者から聞いたのですが、大人になった当事者に「なぜ、不登校に」と聞いても理由はわからないそうです。ご本人にもはっきりとした理由をつけることが出来ない状態があるのではないのでしょうか。原因ー解決という単純なものではない何かなのかなとも思い、背景に学校に行くこと自体当たり前から、学校というものは本人が努力して行くことになっているのかも知れないと思い始めています。

taizanboku | 2007/11/29 10:02 PM

ryokawaさま オニオンさま taizanbokuさま

 初期的にはできるだけ多方面からのアセスメント情報を収集し、支援開始からはさらにその追加情報によって常に更新をおこない、状況変化に常に対応できるようにしていくことが大事かなと思います。

 社会的な価値観と個人のニーズというものが異なっている場合、支援環境設定というものを考え直すことが必要なのでしょう。

井上雅彦 | 2007/11/29 11:16 PM

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