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2007.12.20 Thursday

強度行動障害のある人の移行支援

 ある施設で強度行動障害のある方の事例検討会を行いました。この施設ではABAを用いて短期的に大きな成果を上げてきているのですが、移行という課題がありました。

  平成10年度にだされた「強度行動障害特別処遇加算費の取扱いについて」では『特別処遇期間の3年の限度以内においても、随時、障害の軽減が十分図られた時点をもって、一般棟又は重度棟への移行、他施設への措置変更、又は措置解除等を行うことによって特別処遇を終了する。』とあるのですが、なかなかそう簡単にはいかない現実があるようでした。

 実際に半年あまりで判定基準表の得点が一桁に減少、つまり改善をしめしても、次の移行支援がなかなか進まないのです。移行支援はきわめて重要で、受け入れ先が元のままの処遇環境だと行動障害が再発する可能性は非常に高いことは容易に想像できます。

 このためにサポートファイルを作成し、受け入れ先の地域施設に対して手渡す準備を進めるように話し合っているのですが、なかなか受け入れ先を見つけるのに苦労されているということなのです。

 処遇要請を受けて「強度障害」の施設に入る際に最初から改善後の受け入れ先を決めておくことはできないものなのでしょうか。本人のがんばりや職員の方たちの努力を思うとやりきれない思いです。施設的にも処遇期間の3年をこえることにもなり、回転が悪くなることで事業自体が停滞してしまうことになりかねません。

 「強度行動障害」については事例研究は比較的発表されるようになり、研究も行われてきているようですが(例えば飯田先生のHP「強度行動障害ホームページ」など)、最も重要な「移行」については研究されていないように思います。システム改革や法的なものの整備とのからみとしても重要だと思うのです。

 また事例の生育歴を分析していくと「この時点でなぜ気づいて止められなかったのか」というまさに「人災」であることに悔しい思いをします。特別支援学校などでも「判定基準表」をご存じない先生がおられるかもしれませんが、20点以上の子どもさんが学校におられれば、専門機関と連携でも何でもして、最重要課題として取り組んでいくべきだと思います。



井上雅彦 | 医療と福祉 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(1)

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» マリオネット友の会 [こうくんを守れ!!!から]
とっても勉強になるいいサイトのご紹介です♪ 日参している井上先生のブログで紹介されていて、今、なめるように私が読みあさっているサイトです。 強度行動障害ホームページ ここの「一覧」をクリックして、お好きな実戦報告をご堪能下さい。 実践報告の中に出てく

2007/12/21 8:48 PM

コメント

お忙しいなか、長時間にわたるケース検討のスーパーバイズをありがとうございました。
さまざまな課題を改めて認識しております。
強度行動障害という強烈な二次障害のある方が地域で暮らせるよう支援していくために、できる限りの努力をしていきたいと思います。
これ以上、行動障害のある方が増えることがないよう、今の子どもたちへのサポートがより手厚くなればと切に願っております。

強度棟職員一同 | 2007/12/23 7:26 PM

強度棟職員のみなさま

みなさまの本当の休みない実践には頭が下がります。入所されている方も穏やかな表情が印象的でした。
みなさんの実践のいろいろな成果を飯田先生のHPのようにしてご発表していただくとよいと思います。

年明けもよろしくお願いいたします

井上雅彦 | 2007/12/24 11:43 AM

 いつもお世話になっております。
 HPについては、確かにやらなければならないなと
強く感じているところです。我々は、もっとPR上手にならなければいけませんね。HP作成上のことについても、アドバイスいただければ嬉しいです。

 今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。

 

強度棟職員一同 | 2007/12/24 1:13 PM

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