2017.12.19 Tuesday

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

スポンサードリンク | - | | - | -

<< 不登校早期対応プロジェクトの課題 | main | お詫び >>

2008.03.03 Monday

発達障害者支援センター連絡・運営委員会にて

 設立当初からかかわってきたひょうご発達障害者支援センター「クローバー」の運営委員会としての仕事も最後になりました。5年ですが、ちょっと感慨深いです。

 職員の先生方が他県に誇れる先進的な仕事を多くしておられることもそうですが、第3者機関である運営委員会が親の会を含め専門家や医療・福祉・教育関係の行政の方も参加して事業の成果や方向性をコントロールする機能を持っていることも重要な点だと思います(委員はボランティアなのに欠席はほとんどありません)。少ないスタッフで活躍しているセンターだけに効率的に動くには事業の方向性を常にアップデートして見直していくことが必要だからです。特に県の事業に親がきちんとした形で“もの申す”ことができて、それが形になっていくという仕組みはあまりないのではないでしょうか。

 連絡協議会は第一線の現場で発達障害に向き合っているメンバーですので、ディスカッションもレベルが高く、ちょっとした学会のシンポより勉強になります。この内容が県の施策に何らかの形で反映されればと願うわけですが。

 私も最後と言うことでちょっと多めに喋らせて頂きました。以下に私見をまとめてみます。対象は県、センター、両方てす。ブログにはかけないこともありますが支障がない物をあげてみます。

1.行政関係(教育・福祉)の各部署が行う発達障害に関する研修企画の情報を計画段階で集約するしくみを作ること。少ない予算で似たような研修を並べたり、日程の重複がないようにするため、予算の効率化にも繋がる。本当はセンターが権限を与えられたりしてライフステージでたりない部分の研修、たりないレベルの研修を各部署に提言できたりするとすばらしい。センターがリサーチ機能を持つとか(理想的すぎるけど県立大なんかと提携すれば可能)。

2.県は市町の発達障害者施策に対してチェック機能を持つこと。
 発達障害者施策についてはどんどん市町に事業が下りていっているのですが、県内は格差が広がっています。住民や当事者の意見を聞きながら進めている自治体もあれば、上から勝手に下りてくるか、まったく発達障害について取り上げていない自治体まであります。当事者が声を上げにくいところもあるわけで、県行政が頼みの綱になっています。
 県が県全体に対して格差をチェックし、指導することを怠ってしまうとその差はどうしようもないものになってしまいます。

3.高校からの相談増加に対しては高校教育課の活躍を期待。入学した高校で高校生活をおくれるように、高校が挫折体験の場にならない前に。

4.特別支援学校のコーディネーター研修での人材養成に特化する。県レベルでのコーディネータ養成については、一般学校向けのプログラムではなく特別支援学校のコーディネーターのスペシャルチームを養成すべく連続した研修にし、組織的に活躍できる場を作っていく。それらの先生方が学校内の利害を離れて活躍できる仕組みや立場を作る。

5.専門性の階層構造を整備して人材の効率化をはかること。上記とも関連するが、いわゆる専門家(といってもいろいろですが)が学校単位で単発の基礎的な研修をするのをやめて、基本的な研修会は特別支援学校のコーディネーターや指導主事が行うことができるようにする。専門家はそれらの準スペシャリストをきちんと育てる仕事と困難事例についてのアドバイスに力を集中できるようにする。

6.学校と保護者がもめているケースについての対応の仕組みを地域でつくること。学校と相談できないケースが増えている。校内コーディネーターでも困難であれば教育委員会や教育相談センターなどの窓口を利用することになるが連携の仕組みを作っていないと話をきくだけになってしまう。解決までの仕組み作りを考えることが重要。

 こんな感じでしょうか。いいすぎてしまった点もあるかもしれませんが、専門の人材がたりないのは現在の人事システムの問題が大きいわけです。つまり養成した人や力のある人が適正な部署で働いていないか、いかされていない。こういう人材の活用面での「節税」が最も施策の実現に効果的だと思うのですが、難しいんかなぁ。小さな自治体ではやれそうだけど。


井上雅彦 | 行政 | 23:52 | comments(4) | trackbacks(0)

2017.12.19 Tuesday

スポンサーサイト

スポンサードリンク | - | 23:52 | - | -

トラックバック

この記事へのトラックバックURL:
http://aba.jugem.jp/trackback/333

この記事へのトラックバック一覧です:

コメント

すごいです。。。うちの市でもこうしてもらいたい!

学校ともめるケースって、親が難あり(?)ケースをまず第一に教育委員会の先生もおっしゃるんですが、
逆に担任があきらかに当事者(?)と思うケースもありますよね・・・。
最近、そんな問題に巻き込まれています。いえ、相談されたケースでなくて実体験として。(うちの子には間接的に関係してまして・・・)
聞いた話では、言われた先生の方は話をフィルターにかけて曲げてとられられたり、学校側は守り(?)になってるのか動かない・・。と聞いています。
困りました〜〜。知らないうちに関わってしまいました〜〜。
当事者が相談してくるケースはもう慣れましたが(苦笑)当事者に気付いてもらうケースはなかなか難しい・・・。
先生のところではこんなケース、どうされてますか?

加藤 | 2008/03/06 8:32 AM

学校と親との良好な関係づくりが、こどもの成長にとって一番大切でありまた一番難しいことだと育ててきた親の立場で思います。
双方が悪者探しをせず、且つ認めい歩み寄ることができてこそ真の大人同士の関係だとわたしは思うのですが。。。
そのこどものことを正しく理解し、どのように対応することがそのこどもの将来(現在も)に必要であるかを考え協力しあう同志と思い合えれば良いのでしょうが、それは理想論なのでしょうか・・・

高橋 | 2008/03/06 4:00 PM

コメントありがとうございます

加藤さま

先生ご本人とだけでなく学校側(管理職)の方にも入っていただいたり、直接・間接に担任の先生をサポートしていただきました。親側にもだれか専門機関が最初だけでも入ると楽かと思います。

高橋さま

親も教師も「人」ではないでしょうか。最初は対立していたとしても最終的に理解し合えることが次につながっていくように思います。

井上雅彦 | 2008/03/08 4:20 AM

そうですね。
人と人。。。
急がずゆっくり関係を作れれば良いのですね。
これからの特別支援教育も含め理解してもらえる世の中になることを願わずにはいられません。

高橋 | 2008/03/08 2:22 PM

コメントを書く