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2008.04.19 Saturday

家族支援を支える制度

 17日木曜日に倉吉市にある鳥取県立皆成学園(かいせいがくえん・知的障害児の児童福祉施設)に院生さんをつれて見学に行ってきました。皆成学園は知的障害のある児童の入所施設で、子どもたちはおとなりの倉吉特別支援学校や地域の特別支援学級に通っているということでした。

 私が今回見せていただいたのが就学前の自閉症のある子どもさんの児童デイサービスの様子です。視覚的に構造化された環境で子どもたちには個別指導と集団指導、保護者にはピアウンセリングが行われています。利用は週一回(2時間)で、6名までで1グループをつくり、全部で5グループが動いているそうです。定員は30名で高機能グループもあるそうです。倉吉市は人口約5万人ですから就学前まで継続して利用できるというのが魅力です。料金は一回7540円の一割負担ですから754円です。職員さんは非常勤の先生も入れて6名ということで恵まれた環境といえるかもしれません。

 ピアカウンセリングに入らせていただき保護者の方とお話をさせていただきました。親御さんだけでなくお祖母さんがこられているケースが目立ちました。県全体の特徴として共働き率と同居率が高いためでしょうか。

 事後ミーティングにも参加させていただきましたが、印象としては一人一人非常に叮嚀にみておられるようでした。自閉症・発達障害者支援センター(エール)も同じフロアにあるというのも強みなのでしょう。

 こんな叮嚀な支援サービスだと兵庫なんかではたちまち"待ち”ができてしまうように思います。いっそのこと毎日通えるようなプリスクールにしてしまうのが理想なのですが。

 以前訪問した療育センターは、医療機関であり、皆成学園の福祉モデルに対して、「医療モデル」の中で行われている親支援(ペアレント・トレーニング)でありました。現在の診療報酬制度では「親支援」だけでは点数がとれないために子どもへの支援にくっつけて行われていたのですが、親だけでも受けられる支援サービスとして定着してほしいものです。家族支援がきちんとしたサービスとして定着していくためには制度改革も必要なのです。

井上雅彦 | 医療と福祉 | 22:04 | comments(7) | trackbacks(0)

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コメント

井上先生

大変羨ましい環境ですね。
親支援も充実することを願っています。

私たちも井上先生からたくさん学んだこと、
少しずつではありますが、各機関の方々と共に頑張っていこうと思っています。お時間取れましたらいつかこちらにもお越しくださいね!

保護者M | 2008/04/20 10:02 PM

保護者M さま

お久しぶりです。新学期が始まっていかがでしょうか。

こちらの支援体制は整ってはいるのですが、利用できる方の条件、働いておられなくて(あるいはその時間休んで)、通える手段を持っていて、積極的に外部の相談を利用する姿勢のあることなどによって結構さがあるように思います。

少し時間によゆうができましたら関西にもいきたいと思います。

井上雅彦 | 2008/04/20 10:25 PM

初コメント失礼します。
行動分析で修論を書いている院生です。

>こんな叮嚀な支援サービスだと兵庫なんかではたちまち待ちができてしまうように思います。

先日、私の大学で、自閉症に行動分析で生かしている専門家の後援会を開いたところ、熱心な親御さんや教員などが集まり、ほぼ立ち見状態になったことを思い出します。

需要はいっぱいあるけど、供給が全然追いついていない印象を抱きました。

アメリカのように法改正される日がくるのかなぁ。

Holly。 | 2008/04/21 12:47 AM

先生、鳥取生活は落ち着きましたぁ〜?

多分、住んでいる所も、同じようだと私らが入るようなスキはないようだが。。。。。(シクシク)。

うらやんでも仕方がないので、出来る限り自閉さんダンナを引きずり出してでも動きますが(冗談いやマジで)。

ただ今、ダンナは通常業務が激務なため、私1人で動く状態です。

来年、鳥取入り出来るかどうか、微妙です。私1人でも強行突破するかもね。カニとご当地ネコには弱い人間なので(爆笑)。

Rosamonde | 2008/04/21 6:04 PM

Holly。 さま
 厚労省の方のお話を聞けばよほど景気がよくなり(難しいけど)、社会保障費の増加に対する税収の裏付けがないとそもそもの財布が少ないので、金のかかるシステムや制度改革は難しいように思います。これは福祉・医療に限らず特別支援教育でもそうですが。鳥取など人口の少ない県はある意味良くも悪くも介入に対する変化が見えやすいと思います。

rosamondeさま
 お久しぶりです。ハーブティーアドバイザーの勉強は楽しいですか。忍さんもいそがしそうですね。お仕事が楽になりましたらぜひお二人で息抜きにおいでください。おいしいところの情報を仕入れておきますね。


井上雅彦 | 2008/04/22 2:47 AM

水を得た魚の如く、鳥取に赴任されてからの御活躍嬉しくおもっています。時代が時代だったというのは言いわけで、私は20年以上兵庫県にいてさしたることもできませんでしたが先生が兵庫教育大でされた仕事は歴史にのこるものです。鳥取研は昔から教師の産地で就学延期で学業も遅れていたわたしを救ってくださったのも、ナチス張りの右翼教育でわたしを苦しめてくれたのも同じ鳥取県出身の教諭でした。療育といいますか育療といいますか心理学と医学の連携は行動変容には不可欠なものです。今後ますますのご活躍をお祈りしています。

久野能弘 | 2008/04/27 6:47 AM

久野先生

 お久しぶりです。いつか学会のおりに鳥取転任のことで先生と小林先生にアドバイスいただいたことを肝に銘じてがんばりたいと思います。

 また学会でお会いできることを楽しみにしております。先生、お身体、ぜひにご自愛ください。

井上雅彦 | 2008/04/27 9:27 PM

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