今日は米子で大学での臨床心理相談とペアトレの一日、巡業から帰ると事務作業も書類もたまっています。
先日、ある講演会で終了後、一人の参加者の方に声をかけられました。その方は、私が兵庫教育大にいた時にソーシャルストーリーの研究(福田誠・井上雅彦 高機能自閉症児におけるソーシャルストーリーによる行動変容−家庭場面における読み聞かせ効果の検討−LD研究.16.1.pp84-94.)に、子どもさんと参加して頂いた親御さんでした。
子どもさんは当時小学生で、現在は高校生です。
当時、本を読むことは好きでなくて、研究の中で導入された、「夜寝る前に子どもさんのいいところに関連した自作ストーリーを読み聞かせる」という指導については、半信半疑で望まれたそうです。
もちろん、研究の中では「問題行動の変容」が報告されたのですが、今回の話は論文に書かかれていないその後のことです。
親御さんのおっしゃるには、そのお子さんは、本の読み聞かせ後に読書自体が好きになられたようで、高校生の現在でも図書室の貸し出し冊数はトップということでした。
因果関係を科学的に証明することはできませんがうれしい報告でした。
コメント
井上先生
ご無沙汰しております。
嬉しいご報告をありがとうございます。
確か、この方は寝る前の読み聞かせを、母と2人で過ごす時間として、とても楽しみにしていたと聞きました。
そのことが、読書好きにつながったのだとしたら、本当に嬉しいことです。
ありがとうございました。
Fukuda | 2012/12/04 5:41 PM