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2013.03.07 Thursday

「よくない認知?」


私は認知療法について批判的な立場ではなく、むしろその逆なのですが、その手の論文に時折みられる「行動を問題にするのではなくその背景にある『認知』が問題なのだ」という記述には違和感があります。

あらゆる行動は認知に基づいて生じているわけではないということ。また必ずしも不適切とはいえない認知のもとで不適切な行動が起こる場合もあるからです。例えば「浮気をした相手を許せない」「もう二度としないで欲しい」という強い思いに基づいて起こる配偶者への暴力行為のように。

この場合、認知の歪みというよりは、暴力行動が問題であることは明白です。

不適応的な行動の前提として、常に不適切な認知が関与しているわけでもないことを理解しておくことが必要ではないでしょうか。


ある認知が「不適切」とラベリングされるのはその認知がそのあとに生じる不適切な行動のきっかけとなっている場合です。その認知自体が常に不適切というわけではないのです。たとえ誰かに対して怒りや攻撃的な『認知』を抱いたとしてもそれ自体は社会的には罪にならないということです。


また「不適切な認知」が変容したとしてもそれに続く不適切な行動が変容しなければ治療とはいえません。

行動分析学ではいわゆる『認知』を内言語行動として捉え、心と行動をあえて区別せず同じ『行動』として捉えます。

「認知」を変えるにはそれを「認知的行動」として捉え、その行動のきっかけとなっている環境を変えること、認知的行動を強化している要因を変えること、元々の認知的行動に代わる適切な認知的行動を教え、その適切な認知的行動を強化することです。

認知を行動として捉え同様に機能分析することで臨床の幅が広がるように思うのです。



井上雅彦 | - | 08:50 | comments(0) | trackbacks(0)

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