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2014.11.03 Monday

CBTがRCT研究から得たものと失いつつあるもの

シンポでの話題提供要旨です。

RCTはCBTの普及に重要だが、そのために必要な「手続きのパッケージ化」や「尺度上の得点での行動改善測定」などによって、第一世代の行動療法が重要視してきた環境との行動の相互交渉の分析や日常行動の変容、一事例の研究計画などの意義が損なわれてきているのではないかということを危惧する。

これらは行動療法のみが持ち得た行動の科学としての分析手法であったはずである。

現に自閉症の心理社会的アプローチのRCTにおいても効果的とされるパッケージ技法はお互いの要素が似通ったものになりつつある。

また、測定方法や統計手続きやその基準などのレギュレーションを変更しながらのパッケージ対パッケージのRCT効果論争には真に対象者に最適な支援を届けるというエビデンスの本来の考え方から逸脱し、自分の名付けた療法を広げることや、学会会員の増加、資金獲得などが目的化しているように感じることさえある。

認知も含めた「行動」を単位とした環境という制御変数の厳密な分析に基づいた臨床と研究、そのための一事例研究法の活用を図っていきながら、RCTともうまく付き合う必要があるのではないか。

行動療法学会は昔、発表すると先生方からの鋭い質問や突っ込みが多い学会でした。話題提供としては遠慮なく思ったことを言わせていただいたのですが、フロアが全体的におとなしめなのが気になったのは私だけでしょうか。


井上雅彦 | - | 00:42 | comments(0) | trackbacks(0)

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